1年がかりの現場のお話しです
去年6月に、避妊去勢手術のため捕獲と病院搬送のお手伝いをしたお家がありました
訪問した時に見付けた子猫2匹は、別の団体様(愛すべき野良猫の会)に引き取っていただきました(><;)💦写真の2匹
2匹一緒に譲渡済みです
感謝✨✨
#野良猫相談の現場2022
最初は、
草刈りをしようとしたら草むらの中に子猫が3匹もいたんだという相談でした
「隣りの住人が餌やっててねぇ」と
その相談の子猫を探していて、餌やりしていると言われたお隣りとは別に、お庭に猫達が常駐している本拠地のようなお家を見付けてしまったのでした
本拠地の餌やりおばあちゃんは、以前も餌やりして子猫がたくさん生まれてしまい他所に引き取ってもらったそうです
とても大金がかかったんだと
そのときの母猫は自分で飼っている
「きちんとお家のなかで飼ってるから」と堂々と言ってたけど
お散歩には出掛けておりました
↓
お分かりいただけますでしょうか
しかも、また餌やりをしてしまい多くの猫達を養ってました
自分が餌を与えてしまった猫達だから手術をしたいと思っていたということだったので、9匹の猫達をにゃんこ組で捕獲搬送のお手伝いをさせていただきました
その後、
最初に相談のあった3匹の子猫達は、2匹しか確認が出来ず
その2匹も片方はほとんど出て来なくて、結局、捕獲が出来たのは1匹だけでした
夏の間中、組長がカメラを設置して監視をしたけれどもう一匹の子猫がみつからず
子猫を捕獲したお宅で、餌をもらっているのは2匹、片方は草むらにいた3匹の子猫の母猫、もう一匹は最初から耳カット済み(去勢済み)のオス猫
母猫も避妊手術が済んで、こちらのお宅でご飯をもらう2匹は、2匹とも百メートル程離れた本拠地のお宅でご飯をもらっているので、そちらで一緒にお世話して欲しいとお願いをしました
お知り合いだし、猫達は頻繁に行き来していて、母猫も本拠地のお宅で捕獲されています
両方であげる必要はなく、終息させるために餌場も減らさないといけません
今は2匹にしかあげていないと言っても、こちらのお宅は両隣りから長年迷惑がられているようで、
家の中から外を眺めて、猫が待ってるとそのたびにやるんだと
病院に行く曜日以外はほとんど在宅していて餌をやっている
鳴き声や糞尿に困っている隣人は「可愛いんだったら家の中で飼えばいいよね!」と
本当にその通りで、お家のなかで飼えないかというお話しはさせていただいてましたが、家の中では一匹飼っていて、野良猫は自分の猫ではないと
そっちでご飯をやってくれるならそれでいい、あとはやらない
本拠地のお宅でのみ餌を与えることを一度は納得してくれました
ですが、はるか昔から餌やりしている方だったようで、長年の餌やり習慣をすぐには止められず
猫の姿を見てしまっては餌を与えないということは出来ないようでした
もともと耳カットあり去勢済みのオスには、たぶん10年以上餌を与えているということで思い入れがあり、食べたくて来るのにあげないということが出来ない
何度も話しをして、あちらでご飯をもらっているのも確認してもらって、
あとはやらないと約束してくれたはずでしたが、
やっぱり餌やってる!!
と、今年になって隣人から何度か写真とともに相談が来るようになりました
餌を与えていると他の猫まで来てしまうし新入りまでやって来るようになってしまう
盛りのシーズンになるし…
メンバー内で相談して、
餌やりしている方に提案をすることにしました
もうずっと、お隣りから餌やるなと言われ続けていて、体調に心配もあるようだしいつかは餌やりを止めるでしょう
餌をやってる2匹をこちらで保護する
そのかわり、今度こそ今後は一切餌やりを止めること
「その子達を連れて行ってくれるなら」
常駐の2匹、耳カットのオスと母猫は組長が捕獲保護してくれることになり
組長の捕獲作戦が始まりました
(本当は、捕獲したら餌やりしている方にお家のなかにケージを設置させてもらってお世話をしてもらうことも考えていたけど、ご病気があって体力的に不安があり断念)
また餌やりし始めたせいで新入り猫も来ていて、2匹の保護予定は4匹保護することに。
最初に捕獲されたのは未去勢の黒猫(組長命名、月くん)
次に、
ターゲットの耳カット(組長命名、泉吉(せんきち))
3匹目は未去勢のキジ白
(去年捕まえられなかった子猫ではないかと写真を見比べてみたけど違う)(組長命名、ルルド)
4匹目にターゲットの母猫(組長命名、泉ちゃん)
餌やりをやめてもらうためにリターンは出来ないので全保護
組長忙しく、3月~4月末までのこの捕獲についてはSNSで報告していませんでしたが
黒猫、月くんは組長から譲渡済み
他3匹
キジ白のルルド
泉吉
泉ちゃんの3匹は組長の保護になっています
泉吉については、慢性腎臓病が始まっていました
去年の写真はもっとふっくらしていたので、ここ最近進行してきたのだと思われます
泉吉は誰かが去勢してくれたTNRにゃんこでした
推定14、15歳
ずっとずっとお外でご飯をもらい続け生き続けていました
野良のままで手術だけするのは、かわいそうな子猫を生ませない繁殖させないためですが、
手術された猫は野良のまま生きていってもらうことになります
とりあえず、まずは手術、
それはもちろんそうですが、
餌を与えてしまったら猫達を終生面倒をみることが出来るのかどうか
1年や2年じゃありません
外で世話をすることは人にとっても猫にとっても周囲にとっても、大きな負担です
野良猫が多すぎで全部保護することは出来ないとは言うけれど、きちんと飼育することを考えなければならないのは餌やりをする人です
かわいそうだから餌をやるのではなくて、
責任を持てないことはやってはいけないので、かわいそうならお家のなかで飼ってあげるしかない
私達の里親様は、多頭保護で手を掛けてあげられない我々保護主とは違い
皆様が見本となる飼い主様です
見本となる飼い主が増えていくことが、野良猫だからと外でお世話するような考えをなくしていくことに繋がると思っています
数年外で餌を与えていた猫を、お家のなかで飼育することにしてくれた飼い主様もいらっしゃいます
泉吉は、腎臓病が進んでいるし性格的にも組長がお世話を続けることになると思います
月くんは人馴れがはやく譲渡になりましたが、ルルドと泉ちゃんは手ごわいようです(^^;)
本拠地のお宅の猫達は、若い猫達が定着せずにどこかにいなくなってしまったそうで頭数は少なくなりました
餌やりのおばあちゃんは飼い主の自覚はあっても、帰って来ない猫を探すのはほとんど不可能です
泉吉のように何年も生き続けるのかもしれないと思うと本当に申し訳ない気持ちです
2023/06/21
近藤にゃんこ