2017年7月の多頭飼育崩壊現場47匹にゃんこ、47匹のうち46匹が年齢10歳以上の高齢にゃんこ達でした
みんな未避妊未去勢、大家さんの協力があり避妊去勢やワクチン、がん治療などの医療をかけて、うち12匹を飼い主が引っ越し先で飼育を継続することが出来て、
そして11匹を譲渡させていただきました
(当時の現場写真)
全頭が11歳~14歳という年齢で、保護した時すでに2番ひめちゃん、24番うりちゃんが乳がんになっており、
ひめちゃんを同年8月に、うりちゃんは年を明けて1月に看取りました
その後、これまで、さらに5匹が乳がんを発症
16番ラナちゃん
18番ルカちゃん
21番わこちゃん
26番おとちゃん
30番ケメコちゃん
ルカちゃんとおとちゃんは、がんが自壊するまで気が付かなくて、呼吸がはやくなっておかしいと気が付いたときはすでに肺に転移をして進行している状態でした
うりも最期は肺に転移して、酸素室で酸素濃度をあげられるくらいあげてもどんどん呼吸が出来なくなって苦しくて、、
ルカも、おとちゃんも、肺に転移して呼吸が苦しくなって何もしてあげることが出来ませんでした。
ルカちゃん
おとちゃんの後、
21番わこも乳がん
わこは、2020年の11月に自壊していることに気が付いて病院に行ってから、ゆっくり進行して、通院しながら約一年暮らしました
いつ肺に転移して呼吸が苦しくなるのか、お腹の毛を刈ってもらいに行くたびにレントゲンも撮ってもらったりして、
「せんせい、世話ににゃったニャ、、」
もうがんのまわりに毛も生えなくなってきて、お家で拭いてあげるくらいにしようか
病院に来るのは最後かな、と思ったのが9月ごろ
わこは11月に亡くなりました
呼吸が苦しくなることはなくて、がんがものすごく大きくなって、体は小さく小さく骨と皮だけになって
妹が毎日というくらいお腹を触っていて、
ラナちゃんのお腹のしこりに気が付きました
その後、ケメのお腹も、
一緒にちょっと心配なキキちゃんも触診をしてもらいに連れて行きました
先生が、
キキちゃんのお腹は「デベソ」だね
って
そっか、
キキのはデベソなんだって♪
大喜びで妹に伝えて、
早期に発見できたケメのがんを切除する相談をしました
ラナちゃんは、腎臓が悪くて手術をすることが出来ません
ケメコは今まで体調を崩したことがなくて、術前の血液検査も健康的な数値、明らかな転移もなく
手術も無事に
ケメがまだまだ元気で暮らせたら嬉しい限りで、
ラナが出来るだけ長く安楽に暮らせるようにしたいです
ここまで次々に乳がんになって、
病気になるのは仕方がないことだけど、
乳がんは発情前に避妊手術が出来ればかなり発症のリスクは少ないものだと聞きます
今まで保護した子達の中で、47匹以外で乳がんになった子は一匹だけでした
47匹の現場を手掛けたときに、みんな高齢で譲渡は難しく、それでも11匹も譲渡出来て、
手元に残った子達はあとは最期までうちで暮らしてもらうことになると思いました
でも、思っていた以上に現実は厳しいものでした
心が折れるわけではないけれど、悔やむことは山ほどあります
時間は戻らないので、そしてこれからも看取っていきます、一日一日みんな年を取っていくので。。それでいいんだけど、出来るだけ健康でいさせてあげられるように...
来年はもっともっと健康管理に注意して、みんなに思うことだけどやっぱり長生きしてほしいな~って思います
2021年12月31日
近藤にゃんこ